WOLF

前作を聴いてみて良かったので今作のWolfを買ってみたら完全にタイラーにハマりました!ラップもトラックも良いですね♪ファレルとのIfhyとRustyなどが特に好きです。タイラーサイコーですね( ￣▽￣)

昨2012年のMV「Rella」「Oldie」が物議を醸し、Hiro MuraiがMVを手がけたEarl Sweatshirtのソロシングル「Chum」や、Flying Lotusとのコラボシングル「Between Friends」が絶賛され、さらにはFrank Oceanのグラミー受賞作「Channel Orange」が様々な音楽メディアの年間ベストをほぼ独占するなど、大きな注目を集めている変人集団、Odd Future。本作「Wolf」はそのリーダー、Tyler, The Creatorによる2年ぶりの新作。Odd FutureのメンバーやErykah Baduらをゲストに迎えています。今回はジャケの種類が豊富。通常盤は、Tylerの顔面ドアップ白黒ジャケと、安っぽい(ほめ言葉)水色のジャケの2種類。一転して金かけてそうなデラックスエディションは、奇才Mark Rydenによるデザインです。Odd Futureでは馬鹿みたいなノリの曲（これもほめ言葉）を連発してきたTylerですが、本人名義での作品はどちらかというとどこか猟奇的なものを感じさせるものが多く、恐ろしいまでの冷たさがあった前作「Goblin」はかなり敷居が高い作品だったと思います。ところが、本作ではTylerのプロダクションもやや派手になり、中にはOdd Future風の曲もちらほら。象徴的なのがファーストシングル「Domo 23」。ジャカジャカとした攻撃的なビートと「Golf Wang!!」という絶叫が耳に残る良質なアップテンポ・トラック。TylerがラップしながらDomo GenesisとプロレスするMVもたいへん陽気で、かなり聞きやすいです。（Earl Sweatshirtの審判服姿は一見の価値あり。驚くほど似合ってない。）しかし、本作の大半を占めているのはやはりTylerの代名詞ともいえる猟奇的な曲の数々。中でも、インダストリアルなホラーコアと美しいR&Bの二部構成になっているセカンドシングル、「IFHY」は相当の傑作だと思います。凄まじい暴力性の影でTylerの素直な心のうちを吐露した歌詞や、ドールハウスを用いたMVも素晴らしく、どことなく上述のMark Rydenに似た、幻想的な世界観を感じさせるものになっています。唯一気になったのは、曲の出来不出来の差が激しく、アルバムの途中途中で緊張の糸が切れてしまっていること。少しもったいないです。しかし、リーダーとしての貫禄、Tylerの強烈な個性は十分に見せ付けられた思います。Odd Futureを引っ張る存在として、これからの活動にも大きく期待させられる内容でした。

前作より明らかに聴きやすいと思う。今作はよりいい音楽を提供してくれてると思う。注目してほしいのはアップテンポなDomo 23ではない。全体的に生音を存分に聴かせてくれるトラックが多いしナチュラルなギター、キーボード、うわついていてメロウでどこかドロドロとしていて幻想的でしんみりトラックが耳に入ってくる。それにあの野太いラップがマッチしてる。特にファレルを迎えたIFHYはファレル色、タイラー色が出ていてクールでエリカ バドゥ参加のTreehome95は終盤にずるい！かっこいいしかなりソウルフル。アップテンポで攻撃的なものより中毒性のあるしゃれたサウンドが目立つ作品だと思う。ここらへんは天才だなと思った。これからの活躍に期待したい。

こいつは、いったいどこまでいくのか？ニューシットが常に革命レベル。恐ろしい。